キャバクラとある日の思いで
私は20代の半ば、複数のキャバクラ店に通っていました。
そのうちのひとつのキャバクラは、働く女の子も少なければ、来店するお客様も少ない、
すっきりとした感じのお店でしたが、価格はそこそこ高く、接客も上質でした。
しかしこのキャバクラのママさんだけはド派手で、髪はロングの金髪で、いつもスーツか着物を着ていました。
ある日、私がこのキャバクラへ行き、当時習ったばかりの英会話について話をしていると、このママさんも英会話に興味があったのか「今度、私も連れて行って」と言い出しました。
私が通っていた英会話スクールは、体験入学に友達を連れてきただけでも、ちょっとした特典サービスがつくこともあって、私はママさんのお願いに、喜んで引き受けることにしました。
そしてさらに数日後のことですが、この英会話スクールに行くべく、ママさんと待ち合わせしていると、待ち合わせ場所にいつものド派手なママさんが登場しました。
英会話スクールの生徒の大半が、まじめな感じの人たちばかりなので、このママさんが英会話スクールに入ったとたん、異常な感じがしました。
しかし、外国人教師たちがこのママさんに興味を示し、話しかけてくれたことでかえって和みました。
今となっては懐かしい思い出です。